ロマンを訪ねて・・・(590)
2009年 04月 07日
仁徳天皇の陵墓ほど有名ではないですが、下野国(栃木県)最大級の前方後円墳を訪ねてみることにしました。異邦人は歴史にまつわる史跡など訪ね歩くのが好きですので、桜とともに見に行きました。
異邦人の住んでいる所からはさほど遠くはないので車で行きましたが、こんな可愛いい駅もあるんです。駅にはミニSLも置いてありました。
古墳の入り口に当る所に、台林寺と言うお寺さんがあって、大きな枝垂れ桜と島崎藤村の読んだ句碑などもここにはありました。
台林寺から4~500m程行くと、摩利支天尊神社があってこんもりとした森で、摩利支天塚古墳となっていました。またそれより200m程行くと、今度は琵琶塚古墳があり、歴史を感じ取れました。
写真下:摩利支天塚古墳 写真下:琵琶塚古墳
5~6世紀頃、この下野国には強大の首長が葬られたと思われる大型古墳(全長約120m以上)が散在していました。この地域は遠く大和朝廷の時代に、下毛野国(しもつけぬのくに)を代表する首長達の活躍の舞台となったのではないかと思われます。
写真下:左側の森全体が琵琶塚古墳
※ 摩利支天 : 太陽や月の光線を意味し、サンスクリット語でMarici(マリーチ)
と言い陽炎(かげろう)を神格化したものとして実態がつかめない女神だそうです。
《菜の花に 埋もれる森の 摩利支天》
〔なのはなに うもれるもりの まりしてん〕
by ocarina-t
| 2009-04-07 18:57
| 歴史