風土博物館・・・(369)
2008年 06月 01日
常総地方(旧水海道)に土着して500年ほどになるといわれ、『伊左衛門どん』 『だいじん屋敷』と地元で呼ばれている豪農(坂野家)を訪ねてみました。
江戸時代中期において、新田開発のため幕府から「頭取」にひとりに任じられ、惣名主的存在で、現在残る屋敷構えの原形もこの頃造られたようです。
坂野家の表門(薬医門) 国の重要文化財として指定されている。
本来武家屋敷に設けられるような表門から入ると豪農の家に相応しい構造が随所にみられる。
時代劇『風の果て』や『伊能忠敬』の舞台ともなったロケ地でもある。
映画などの撮影場所としては最高の舞台となります。
実際、天保年間(1830~1843)には、二宮金次郎(尊徳)が大生郷村の荒地再興のため、この屋敷に逗留し村人に仕法を施した記録も残っている。
萱葺きの母屋は薬医門と同様国の重要文化財の指定となっています。
《新緑に 古鏡偲ばす 薬医門》
〔しんりょくに こきょうをしのばす やくいもん〕
by ocarina-t
| 2008-06-01 08:20
| 生活環境